著:岸ハジメ
概要
【発達障害が改善する奇跡のメガネ,その2】では、前回のその1の続きの記事です。
就労継続支援A型事業所ねおはるに通う発達障害ADHD当事者が、日々のデスクワークで目の症状に苦しみ、悩んで辿り着いた㊙改善法をご紹介します!
今回、奇跡のメガネを作りに銀座サロンに伺った体験談と実際にメガネをかけて変化があったことを松本康氏『疲れ・頭痛・肩こりが「脳内視力」で治った!: 日本人の“3人に1人”は、この「見る力」が低下している! (王様文庫)』本の内容をベースに目の検査体験と奇跡のメガネで改善した方法をご紹介します!
松本先生と検眼
マンションの扉を開くと受付のメガネをかけた女性がお出迎えしてくれました。
中に入り松本先生に挨拶し、準備ができたら椅子に座り、5m先のモニターを見て検査が始まります。
事前に松本先生の動画をすべて見てからお会いしているせいか、自分はリラックスして挨拶とお話ができました。
松本先生の印象は、大阪の商人のような感じの人で私が訪問した時は、電話対応をしていて真摯にお客に向き合っている方だなと思いました。
最初の検査は気球の画像を見て通常の視力を測りました。
この検査はどこの眼科、メガネ屋でもやる検査です。
私は、4年前にレーシック手術をしていて、裸眼0.1以下の視力から1.2まで上がり、現在は下がり0.8の視力があります通常視力はいい方です。
次の検査は上下左右のズレを測る検査をしました。
検査用の重く、ごついフレームのメガネを装着し5m先の赤と緑の映像を見ます。
より見やすい方のレンズを選んで検査を進めます。
私は、上下のズレは少なく左右のズレが大きい外斜位タイプでした。
今まで受けたことない特殊な目の検査
続いて手元を見た際の上下左右のズレを斜位チェッカーを使い調べました。
斜位チェッカーの検査は特殊なレンズを装着し、両眼の斜位の開き具合を測ります。
まず片目に赤いレンズを装着し、手に持った斜位チェッカーの光る中心部を見て、チェッカーの横の数値と赤い縦線が重なった部分が両眼の斜位の数値です。
右目は8の数値、左目はDの位置で赤い縦線が視野に現れました。
なんと8行もズレて読んでいることが判明しました!
これは両目の開き具合が広いタイプの外斜位です。
外斜位とは、目の位置異常で通常状態では視線のずれはなく、両眼視が可能ですが、片方の眼を隠したときなどに隠した方の眼が斜視のように、外方向を向く眼のことを言います。
要は自分や周りの人が気づかない、片目が外側を向いている目です。
常に眼の筋肉の力で正常な眼の位置に向けさせている状態になるので、斜視と違い両眼で協力して物を見ることはできるのですが、常に片眼は視線を合わせるために頑張っているので目が疲れやすくなります。
調べてみると斜位の中でも一番多いと言われているのが【外斜位】なのです。
普段から事務仕事をしている方にとって、この外斜位は、かなり相性が悪く、頻繁に眼精疲労が起こってしまいがちです。
しかし眼精疲労の度合いも人と比べることが出来ないので、気付かずに毎日すごしている人がほとんどで、今、自分に起こっている眼精疲労の原因が分からないため、結局、自分の目は疲れやすいんだろうとか、みんなもきっとこんなもんだろうと納得してしまい諦めてしまっている場合も多いのではないかと思います。
斜視と違い、症状が軽い場合は、治療の必要がありません。
正直いって、とてもショックでした!
私の場合、片方の目が1行目を見ている時に反対の目は、8行目を見ていることになります。
この状態で本を読むと、とても疲れて本嫌いになり酷いと学習障害に陥ってしまいます。
私も本を良く買いますが最後まで読み切った本は少なく、いつも読むことが辛く億劫でした。
学生時代から集中して読むことができず、とても疲れるので苦手でした。
この特殊な検査で明らかになったことは、本を読む際、8行分のズレを補正するため常に脳に負荷がかかり集中力が長続きしないことがわかりました。
外斜位のメリットを挙げれば両目が外側に開いているため視野角が広く、他人のちょっとした変化に気づきやすい、近くより遠くを見る方が得意なので車の運転が得意です。
※ただし車の運転に重要な深視力は苦手な場合があります。
外斜位のデメリットと症状一覧
※引用元 疲れ・頭痛・肩こりが『脳内視力』で治った!松本康
1 パソコン作業は非常に目が疲れる
2 近くを見続ける作業をすると頭痛、肩こりが起こる
3 人が大勢いる場所が苦手
4 本を読むのが遅い
5 本や新聞で同じところを繰り返し読んいたり、読み飛ばしてしまったりする
6 動いている物を目で追うと疲れる
7 乗り物酔いしやすい
8 長めに眠っても疲れが取れた気がしない
9 しばらく本を読んだ後、遠くを見るとピントがなかなか合わない
10 映画館でアクションシーンが多い映画を見ていると目が回ったようになる
11 物が二重に見えることがある
12 何も障害物がないのに転んだり、歩いていて物にぶつかるなど距離感がつかめない、追突事故を起こした経験がある
13 下りエスカレーターに乗る際、足元がおぼつかない
等があります。
上記の内容に当てはまる方もいたと思います。
私は、残念ながら、ほとんどの症状に当てはまってしまいました。
まさか、長年の生きづらい原因が、目の視機能にあったなんて!
とても驚愕しました!
そして検査は1時間30分くらいで終わり、松本先生に質問しご説明を聞いて納得してメガネ作りをお願いしました。
松本先生のお話で強く記憶に残っていることそれは、『発達障害の方は壊滅的に視機能が悪いこと』
そして気になる料金は
レンズ代 60,000円
別途加工費 5,000円
合計 65,000円でした。
当日現金払い、銀行振り込み、またはクレジットカード決済可能です。
メガネフレームは今まで使っていた格安メガネのフレームを持ち込みフレーム代の約約30,000円は、うきました。
帰り際に受付の方から人生が変わるメガネ公式Lineの追加をお願いされました。
公式Lineから質問や取引のやり取りをしました。
電話やメールアドレスはありますが、実際はどっちも繋がらないため公式Lineでやり取りするしかなく、返信も遅いため困りました。
メガネが到着し、どうしても自分に合わない場合は3か月以内、交換無料らしいです。
※人生が変わるメガネ 銀座サロンの特例商取引法
奇跡のメガネは、岡山県のレンズ工場で製作し、完成したメガネが自宅に到着するまで約1ヵ月間かかります。
予定だと5月中旬に到着する予定です。
本当に楽しみで早くメガネかけて生活のQOLを上げたいと思います!
この記事を書いている時点で奇跡のメガネが届いていないためメガネの感想は後日、就労継続支援A型事業所ねおはるのコラムで掲載する予定です。
宜しくお願い致します。